癒しの香り【スイートピー】に埋もれたい

花のこと

「赤いスイートピーってありますか?」お花屋さんにくるお客様によく聞かれました。15年以上前には赤い色のスイートピーの数は少なく、店頭にはあまり並んでいませんでした。

ですから、「赤いスイートピーは歌の題名だけなんですよ」とお答えしていましたが、今現在、赤いスイートピーは市場に沢山出回っています。

スイートピーは香りも甘くとっても癒されます。

鼻をふわふわの花びらに近づけて何度も嗅いでしまいます。

このお花が豆だなんて、知らない人もたくさんいるのです。

スイートピーってどんな花

スイートピーはふわふわの花びらが特徴です。旗弁(きべん)1枚、翼弁(よくべん)2枚と竜骨弁(りゅうこつべん)1つから出来ています。1.2.1という数字から1月21日はスイートピーの日とされるくらいポピュラーな花です。

さらに、松田聖子さんの名曲「赤いスイートピー」は1月21日に発売されています。

スイートピーのプロフィールは次の通りです。

スイートピーのプロフィール

和名 麝香豌豆(ジャコウエンドウ)
属・科マメ科・レンリソウ属
英名Sweet pea
原産地イタリア シチリア島
開花時期4月下旬~6月
切り花出回り時期12月~5月
赤、ピンク、白、クリーム、紫、赤紫

英名で 「Sweet pea 」 peaは「えんどう豆」です。甘い香りのするえんどう豆の花のことを表わしています。和名でも「麝香」と付くくらい、香りの強さを表わしているのです。

「麝香」て雄鹿の腹部にある 香嚢(こうのう)にある分泌物です。乾燥させると「ムスク」の香りと言われるものになるのですが、私は京都観光で練り香作り体験をしたとき嗅がせていただいたものは「麝香」になるまえの、獣+アンモニア臭のキツイものでした。

首が90℃がっくりのけ反ったくらいです。

スイートピーはそんなアンモニアの香りはしませんが、あるだけでお部屋の中が、お花屋さんになったように素敵な香りが充満します。

切り花で出回る時期は寒い季節です。春のお花なので、暑くて蒸れる季節はすぐに花が痛んでしまいます。

12月のクリスマス時期から多く入荷し出して、3月はピークです。このころは北海道産のスイートピーが沢山出て来るので、品質がとってもいいですよ。

スイートピーの色は?変わった色もあるけど

スイートピーの色ってたっくさんありますよね。

お店で見かけるのはピンク、クリーム、紫かな。

あれ?黄色もありませんか?というかた、黄色は染色なんです。

今現在、黄色のスイートピーはないということです。

品種改良をもってしてもできない色ってやっぱりあるんです。青いバラのように。

もちろん、青いスイートピーもありませんが。

変わった色がたくさんお店に出回っていると思います。茶色やオレンジ、青緑。

それらはすべて、食用の着色料を水に溶かし、スイートピーがその水を吸い上げて色が着いているのです。

子どもの頃、スズランでそれができると聞いたことがあり、緑色の食紅が家に有ったので、庭のスズランを切って緑の水に一晩挿したら緑色のスズランができました。

お花は全てではありませんが、人工的に色づけされているものも多く出回っています。

それは、アレンジメントの色合わせではとっても重宝しますよ。

でも、ナチュラルなものが良いという方は、茎の切り口や、花の筋(導管)を見ると着色の色が濃く出ていますので、「あれ?」と思ったら店員さんに確認してみるといですね。

春にぴったりスイートピーの花言葉

スイートピーの花言葉は春にぴったりの言葉が多く、「門出」「ほのかな喜び」「別離」「やさしい思い出」です。

3月頃切り花出荷が多くなるので、やはり「門出」にふさわしい花でしょうね。

色々な花にも合わせやすく、色も豊富ですし、香りも良く、大切な人を送り出すときにピッタリのお花です。

スイートピーの飾り方、どうしたら長持ちするのか

スイートピーは色々な花に添えることができる脇役の花でもあり、スイートピーの花だけで数本まとめるだけで主役にもなるお花です。

もちろん、一輪挿しに1本活けても様になります。

ただ、長持ちしないのよとよく言われますが、飾る時は蒸れに注意しなければなりません。

密集した花は花びらが薄く弱いものから悪くなっていきます。

風通しの悪い場所は尚更、お花がダメになりやすいのです。

スイートピーはゆったりと風通し良く活けましょう。花びらに水滴が付いていると腐れ安いので、活けるときに水が付いていれば茎を持って軽く花びらを振り、水気を飛ばしてから活けてください。

また、下の方の花から咲き、最後は上の方が咲くので、当然、下の花が咲きに悪くなります。

下の花が乾燥して来たり、シミが出来て来たりしたときは花を摘みます。そうすることで、上の花に水分の栄養が行き渡りやすくなるので長持ちします。

スイートピーを飾ってお部屋を癒しの空間に

スイートピーは甘い香り+すこし酸っぱい香りもあります。

そこが人気のひとつでもあります。

ふわふわの花びらは思わず顔をうずめたくなる優しさがあります。

安価なのでたくさん買って活けるのもいいですね。

この春はスイートピーの活け比べをしてもおもしろいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました