こんにちは93sanです。
お花の名前で思いつくものは?と尋ねると男女関係なく「バラ」や「桜」「チューリップ」など小さい頃からご自分に慣れ親しんだもの、耳にしたことのある花を上げると思います。
そういう私も、思いつく順でいうと、この三種類は出てきます。
では「ガーベラ」という花をご存知ですか?
お花が好きな方であれば、すぐに解りますし、花飾りの定番ともいえます。
ガーベラは、名前こそあまり覚えられていないものの、見るとたちまち女子を虜にしてしまう、可愛らしい花です。
生花店勤務歴15年の私が、そのような女子を沢山見てきました。
これから、自宅に花でも飾ろうかと考えている方には、安価で手の出しやすいお花ですので、参考までに読んでみてください。
不動の人気NO.1フラワー、ガーベラ
女子に人気ナンバー1というのは、特に統計をとったわけではありませんが、生花店で多くの女性客が発するセリフが「ガーベラください」「ガーベラありますか」「きゃー!ガーベラ、超かわいい!」でした。
私は15年以上生花店で働き、たくさんのこのようなガーベラファンをみてきています。
特に若い女性に人気です。20代、30代の女性はもちろん、10代やそれ以下の小学生、未就学児も名前は知らずとも、「この花かわいい」といいます。
もちろん、40代以上の女性にも人気がありますが、ダントツで若年層に可愛がられているお花なのです。
何故そんなに人気があるのかというと、やはり「ザ・お花」というフォルムです。
お花の絵を描くと丸に沢山の花びらを周りに付けるのがほとんどだと思います。
その絵に似ているのがガーベラの花なのです。
ですから、「ガーベラ」という名前は知らずとも、「花らしい花」というとガーベラを指さす方がほとんどです。
これは、何年たっても廃れることはありません。お花といえば頭に浮かぶ花がガーベラの花なのです。
ガーベラはどんな花か
お花の形としてのイメージはつかめたと思いますが、ガーベラとはどんな花かより深く説明していきましょう。
ガーベラのプロフィールはこんな感じです。
和名 | ガーベラ |
科・属 | キク科・ガーベラ属 |
英名 | Gerbera |
原産地 | 南アフリカ |
開花時期 | 4月~6月、10月~11月 |
切り花出回り時期 | 通年 |
色 | 赤、ピンク、黄色、オレンジ、白、ベージュ、グリーン |
ガーベラの語源
ガーベラの名前の語源は発見者であるドイツの博物学者ゲルベルさんからつきました。ゲルベルさんの名前はTraugott Gerberというそうです。
「ガーベラ」という名前は私見ですが、どうも花のイメージとは合っていない気がします。ですから
冒頭でも言いましたように、花といえばで思いつく名前に入って来ないのではないかと思います。
もう少しかわいい名前であれば良かったのにといつも思います。
一応大正時代に日本に入ってきたころは「花車」という名前が付いていたようですが、いつしか日本でも「ガーベラ」が定着していきました。
ガーベラの種類
一言でガーベラと言っても花の形が色々あります。
円い花形は変わりありませんが、花びらの細い「スパイダー咲き」
花びらがくるりと巻きグセのある「パスタ」シリーズ
花びらが退化した「ポロコロ」シリーズ
花びらが短い「ミニスカート」
ガーベラは年々進化しています。
「パスタ」シリーズは花が巨大です。とっても見栄えがよく、一輪でも圧倒的な存在感があります。花びらの巻き方も色々あります。
最近はお花屋さんでよく見かけるようになりました。好んで仕入れているお花屋さんも増えてきています。
「スパイダー咲き」は花びらが細くタンポポのように咲きます。少し存在感が薄いように思います。
「ポロコロ」はブラックやグリーンがあり、グリーンが市場で多く出回っています。グリーンは「ガーベラ・マリモ」といわれ、阿寒湖にあるマリモのようです。触ると芝生をなでているかのような柔らかさで癒されます。
「ミニスカート」は花びらが短くちょっと物足りなさを感じます。
ガーベラの花言葉は沢山ある、色によっても様々
ガーベラの花言葉については色々なサイトに書かれているようにひとつではありません。
色によっても違います。
主には「希望」「辛抱強さ」「前進」「神秘」です。
2011年の東日本大震災のときは「希望」という花言葉でガーベラを売り、売り上げの一部を義援金としたこともありました。
赤 | 神秘、前向き、前進 |
白 | 希望、純潔 |
黄 | 究極の美しさ、親しみやすさ |
ピンク | 感謝、崇高美 |
花をプレゼントするときは花言葉で選んでも良いですね。
でも、あまり花言葉にこだわり過ぎると、ダサい花合わせになるので気を付けましょう。
ガーベラの飾り方
さあ、ガーベラのことを知ったらガーベラを飾ってみてはいかがでしょうか。
鉢を購入してもいいですけど、私は断然切り花をおススメします。
何故なら、鉢は一鉢で一色しか楽しめませんが切り花ですと、色々な種類の花を楽しむことができるからです。
それに鉢の管理は意外と大変です。お水やり、室温管理、お花が咲いていない時もお世話が必要です。
切り花のガーベラはお花屋さんへ行くと、何種類か売られています。
ちょっと田舎のお花屋さんだと売っていないこともありますけど。
ガーベラを飾るポイント
ガーベラを飾る時のポイントはズバリ「お水は少なめ」です。
これはバクテリアの発生を最小限に防ぐため。
ガーベラの茎の中は空洞です。茎は柔らかく腐りやすい、そして、バクテリアが発生するとガーベラの導管の中もバクテリアに侵され腐ってきてしまうのです。
夏場、一日でガーベラの茎が溶けてしまった経験があるかたもいるかと思います。
あれはたっぷり入った水のなかでバクテリアが発生し、導管の中まで腐食してしまったのです。
その対策として、「お水少なめ」です。
花瓶の中の水は5cmくらいにしておくと、腐るのは5cmで食い止められます。
ガーベラは切り花長持ち剤を入れていなければ毎日お水を変えたほうが良いです。
そして、替える際は腐っている部分は全切りです。
腐っている部分が無ければ1cm位の切り落としでoK
水が5cmしか入っていなければ5cmくらいしか腐らないはずで(品質、季節にもよります)
腐った5cmを切ればいいのです。
お花屋さんで切り花を買うとサービスで小袋の長持ち剤がいただけることが多いです。
それを入れると3日から5日くらいはお水を替えなくてもいいです。
ただ、5cmの水の量に一袋は多いので少しづつ分けて使用すると良いでしょう。
他の花と一緒に活ける場合、水が多めな花もあるので必ず5cmという訳には行きませんが、その時のお花の組み合わせによってお水の量を調整してみてください。
日当たりは避けましょう。ほとんどの切り花は成長しません。根がついていれば日当たりが良い場所を好みますが、切り花はあまり日が当たりすぎると萎れてしまいます。暑くて水が熱湯になる可能性もあり、それもまたバクテリアの原因になるのです。
また、よくお花に霧吹きをかけている方もいますが、止めたほうがいいです。フレッシュに見えますが、花弁に水が掛かると人の肌のようにシミが出来てしまうのです。
何かの撮影の為にするならば仕方がありませんがお花にはお水をかけないでください。
葉っぱには大丈夫です。
ガーベラと相性の良い花
ガーベラだけでは物足りないという方は他のお花も一緒に飾りたいですよね。
ガーベラに何を合わせたらいいのか解らないという声も聞こえてきそうです。
でも、好きな花を飾ればいいとは思います。色合いだけ合わせれば大体が上手く活けることができるでしょう。
ただ、ガーベラより大きいお花だとメインがそちらになるので気を付けてください。
そして、ガーベラをプレゼントとして贈りたいというかたは好きな花を合わせなよとは言えないですね。
ちょっとお花の合わせ方を参考程度に覚えていてください。
私はガーベラに一番合うお花はガーベラだと思います。カラフルなガーベラの花束は元気が出ます。
それにグリーンを添えると最高です。
ガーベラが何種類も売ってないですというお店に入ってしまったら、定番は「カスミソウ」ですが、ちょっぴり昭和な雰囲気&幼稚なイメージになるので、お子様へのプレゼントはカスミソウもよいとは思いますが、レースフラワーもいいですね。
他には同じキク科の花と組み合わせるのも良いでしょう。スプレーマム(菊)や、マトリカリア、ミニヒマワリなどです。
あとは実もの(ヒペリカム等)スイートピー、ミニバラもいいですね。
花瓶を持って無さそうな方に贈るお花はアレンジメントフラワーにしましょう。
予算に応じてお花屋さんが器にお花を活けてくれます。ボリュームは小さくなりますが、色々なお花を入れてくれるので可愛らしく仕上がります。
お花を贈るのに慣れていない方はお花屋さんに、予算と用途、贈る相手のイメージを伝え、ガーベラメインでと言いましょう。きっと素敵に行けてくれます。
花言葉も上手に取り入れてと言いたいところですが、あまり花言葉にこだわり過ぎると、ちぐはぐなものになってしまうので気を付けます。
ガーベラを飾ろう
女子に人気の花はガーベラです。その形や色合い、花の大きさ、どれも存在感があります。
一本で飾っても数本で飾っても、恰好がつきます。
お花を飾る習慣がない方も、まずはガーベラを飾ってお部屋の雰囲気を変えてみてください。
お花がある生活、贅沢かもしれませんが、その贅沢な気持ちが心を豊かにしてくれます。
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